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秋のはじめ頃、東京、日本橋のベルサール東京日本橋で行われたノーベルバイオケアインプラントシンポジウム2017に参加してきました。
会場に着くといつも担当して頂いているノーベルバイオケア営業の茗荷谷(みょうがや)さんが、会場の入り口で出迎えたくれました( ^^)
ノーベルバイオケア社は、デンタルインプラントの開発者である故ブローネマルク博士が世界で最初に使用したルートフォームタイプのインプラントである、ブローネマルクインプラントを製品展開した、最も歴史があり、発展を続けている、業界のリーディングカンパンパニーであります。インプラントの販売においても、全世界で常にトップ3以内のシェアを維持しています。また、ガイドを使用したインプラント手術「ガイデッドサージェリー」を業界ではいち早く導入し、成果をあげているインプラントメーカーでもあります。
この、「ノーベルガイドシステム」は、症例の適応の広さや治療精度において、歯科業界においても安定した高い評価をうけているように思います。
特に多数の歯を失った場合(多数歯欠損)や歯を全て失った場合の(無歯顎)インプラント治療においては、手術用ガイド(サージカルガイド)を歯肉に安定させるためのアンカーピンシステムを確立し、ガイデッドサージェリーの初期から、特に多数歯欠損や無歯顎欠損のインプラント治療において実績を積み重ねてきております。
ガイド(青)を固定する アンカーピンシステム
3年前からは「スマートフュージョン」のシステムがラインナップに追加され、少数歯欠損のインプラント治療においてより簡便に、精度の高いガイドが作製できるようになってきております。撮影したCTデータと患者様の歯型(模型)とスキャンしたデータをPCソフト上でマッチングし、写真のような状態でインプラントシミュレーションを行うことが出来ます。
それにより、アバットメント(土台の部分)と最終上部構造(完成の歯)の形態や、セメント固定やスクリュー固定などのシステムも事前にPC上で仮想することが出来、患者様への説明の際も視覚的にイメージして頂き易くなります。手術後の歯を作製するシステムである、CADCAMシステムの「Nobel Procera」も、製造される補綴物(歯の部分)の精度は、他社システムと比較しても、精度が高いという点について、9月に参加した別のインプラントのセミナーで、ある高名なDr.が言及されていました。
スナートフュージョン システム 赤(歯肉) 青(作製予定の歯)
CT画像上でのプラニング 白(アバットメント(土台の部分))の設計
☆シンポジウムのプログラムです。
メインプログラムⅠ
診査診断 – 今診るべきもの診えるもの
デジタルソリューション – 臨床実践と最新ワークフロー
硬組織・軟組織マネージメント – サイトディベロップメントの考え方
インプラント周囲炎 - 予防マネージメントを考える
即時治療 - 確立された治療ソリューションの現在
臨床結果を変えるシステマティックな補綴コンセプト
超高齢社会におけるインプラント補綴の考慮
メインプログラムⅡ
多数歯欠損・無歯顎治療への戦略的アプローチ
歯科技工士向けセッション
歯科衛生士向けセッション
実習付きコース
審美領域におけるインプラント補綴
骨増生、歯肉の増生など
FCZ (Full Contour Zirconia)
-インプラント上部構造(歯の部分)を全てジルコニアで作製するシステム
プログラムは以上、ざっと以上になります。
メイン会場
*シンポジウム感想*
このように、シンポジウムは全体的に凄くバランスの取れた内容になっています。この内容からも、ノーベルバイオケアのインプラントシステムがトータル的にバランスがとれていて、様々な症例に対応していけるシステムであるこが窺えます。そして、最近のトピックとして、インプラント周囲炎の問題、デジタルルソリューション、上顎臼歯部のインプラント治療時の問題点として、副鼻腔に対しての耳鼻科領域からの視点や考察などが、印象に残りました。
また、高齢化社会における、インプラント治療のあり方および治療法と、インプラント治療を行う際の患者さんの全身状態の把握なども、近年の歯科治療全体に通ずる内容としても注目が高かったと思います。
業者のブースでも担当の茗荷谷さんの案内のもと、新商品の説明なども丁寧にして頂きました。茗荷谷さん、会場の設置などで朝も早かったとのこと、本当にご苦労様でした!((´∀`*)
インプラントに限らず、歯科業者の方々は、自分たち歯科医院経営者にとって、普段から本当にお世話になっている、大切な存在です。商品や機材の販売、修理などは勿論のことですが、その周辺にある、商品説明、詳細の検索、情報の提供やスタッフ教育、研修に至るまで、トータルで歯科医院を支えてくれる、なくてはならない存在です。ある意味、自分たちが知らないことも知っている、そういう面があることも否定はできないです。。
特にインプラントについては、細かい部品(コンポーネント)ありきの治療であるため、そういったものが変更になったり、アップデートされたりすることや、業者主導でシステムが構築されている(勿論、研究段階~臨床治験などを経て、製品化されている訳ではありますが、)ことを考えると、日常のインプラント臨床において、業者さんと我々Dr.は、お互い密に連携を取り合っていく必要があり、まさに、共に歩んでいく「インプラント治療におけるパートナー」といっても過言ではないでしょう。
1~2か月に1回は、ダイワロイネットホテルの1階のお蕎麦屋さん「信濃路」さんで、茗荷谷さんと昼食を取りながら、インプラントについての打ち合わせを行っています( ^^)
インプラントに限らず、歯科関連業者の方々、その周辺の方々は、本当に大切にしたいものです。当院のスタッフにもこれらのことをいつも話して、業者の方々への挨拶や対応をしっかり行うよう伝えています( ^^)
近々、またシンポジウムのパートⅡを院長コラムにアップしたいと思います。
ノーベルバイオケア商品説明のブース